10年先を思い出して。

日々のつなぎ目

2月3日

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向かいの席に、手を繋いだ男女が座っている。恋人らしい。

 


複雑に考えすぎているのかもしれない。でも単純には戻れない。最終的には物事を複雑にしていたのも自分で、何もかも自分が悪くて、ただ時間だけが過ぎ去ってしまったと悔やむんじゃないか。時間は戻せない。これを痛感するときが将来10〜20年後にやってきそうだ、なんて考える。


いろいろありながらも働けて、お金を稼いで好きなものを買い、好きな人とお付き合いし、美味しいものを食べる。子供ができ、自分以外の人のために時間とお金を使う。子供が離れると、あれほど大変だった子育てが恋しく思えるようになる。老後。年に一度の子供の帰省がたのしみになる。数年後にボケて老人ホームに入って終末を迎えるのかな。

今風な一生な気がするが、ひょっとするとかなりマシな部類に入ってしまうかもしれない。一軒家と車と犬一匹の4人家族。クレヨンしんちゃんの野原家みたいに、今の普通は将来の普通じゃなくなっているかもしれない。俺が老人になることはどうなっているんだろうか。

 


未来か...。つらいな。

未来のために今を生きている感じがする。

今のために今を生きることはできないんだろうか。