
バーに行った。
ウイスキーのロックが美味しい。香りが好き。光に輝く氷も好き。
アルバイトの子に彼女ができた話は聞いていてとても楽しかった。一方で自分の恋愛事情はというと、あまり芳しくない方向に傾いている。これは無理そうだな、と感じているところ。
恋愛は疲れる。
それはきっと相手のことを思うあまりによるものだ。だがしかし、それは好きであるがゆえ。そういう葛藤を経てしまい、疲れを避けられない。もっと自分本位になれたらいいのに。
今日となりの席に座った男性は27歳で結婚したという。中学の同級生で、何度も告白しては振られ、それでも最後まで押し通したらしい。男の中の男だ。自分にはとうてい無理。
自分1人でこの気持ちを抱えていると鬱々としてくるが、人に話すと面白がってくれる。それが唯一の救いである。