10年先を思い出して。

日々のつなぎ目

6月6日_いまこの場所に生きている

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仕事。

先輩からプログラムを教えてもらう。これまで自学習してきた内容が活きてきた。ここからが本番。いまはまだ本番の手前。

 

今の気持ち。

期待と諦めが混合した心情にある。恋愛もそうだし仕事も人生もなにもかも全て。

長いようで短いんだろうなぁ人生は。いつまで生きているんだろう。いつまで生きられるんだろう。急に虚しくなったり、急に元気になったりする。病的ではないにせよ、同じ性質を持っている。

 

30歳で諦めようと思っていた。完全自◯マニュアルを読んだり、近所で誰の目にも留まらないような場所を探したりもした。

よく見ていたネットの掲示板がある。NHKが運営しているハートネットというサイトだ。死にたい人と、死なれて残された人によるメッセージが並ぶ。これを夜に読んでいると、そのうち疲れて寝てしまうといった日が何度もあった。

 

そうやって諦めることを諦めたり、忘れたり目を逸らしたりしながら30歳をやり過ごした。

いろんな意味でもういいやって思うように変わって、プライドを捨てて暮らしていた場所も抜け出して田舎に引っ越した。

 

製造業の仕事には興味ないし、ワクワクもしない。けれど生活が安定し、田舎ならではの人間関係に温かさを感じている。

今日は近所のガソリンスタンドで洗車をしに行くと、給油していた人がこちらに近づいてきた。よく見たらいつも行く古着屋の店主で、先日飼い犬が亡くなった、たった今火葬してきたんだ、という話だった。

 

知り合いから話しかけられる。そのことに僕は、他人から認識され、声をかけてもらえる程度には他者の心の中には存在しているのだなぁと思った。そうして、自分はいまこの場所に生きているのだなぁ、などと感じた。