夜、車からの風景。
外は湿度の含んだ黒い空気が満ちている。1年前までは、よくこの空の下を歩いていた。あの頃の空気もムワッとしていたのを思い出す。
憂鬱のトンネルは抜けたのか?それとも人生最後までずっと続いているのか?
途中たまに明るくなったりもしながら、それでも繰り返し訪れる朝と夜に振り回され、いろんな人のいるこの社会との摩擦に耐えながら生きていく。
人生とは何だ?
何か理由をもって生まれてきたわけではないだろうけど、理由というか支えがほしい。それは植物が上へ伸びるための捕まり棒みたいな。そういう、真上に伸びている柱がほしい。自分にとっての生きる柱。それはいったい何なのだろう。