ラジオを聴くようになった。
車の中と浴室では、いつも音楽を楽しんでいた。ただ、マンネリ化してきたように感じてて、なんとなくポッドキャストを覗くと偶然発見。
ここでは「ハライチのターン!」のラジオ収録後のおしゃべりが聞ける。2人のくだらない話が飛び交う。
「左右が独立しているBluetoothイヤホンは紛失しやすいから、それぞれにドリルで穴を開けてヒモを通したい」とか、「クロスワードパズルでわからない単語があるとすごくイライラするが、少し時間をあけるとすぐひらめく瞬間がある、あれ何なんだろうな」とか。
くだらない話って、くだらないからこそ価値がある。おもしろかったりタメになる話は中身があって疲れてしまう。生活のスキマには、こういう中身の少ないものが心地よくて適している。
また、ラジオは音楽と違って、基本的には人の会話が流れる。そこには当然笑い声なども含まれており、これが独り身にとって意外と心地よいことに気がついた。
そりゃそうだ。テレビやYouTubeなどを流してないと、すぐに無音になる。
無音がほしいときは独り身であることをありがたく感じる。だが誰かと話したいとき、誰かの笑い声を聞きたいとき、独り身の人にとってこれほど悲しいことはない。
人に寄り添いたいとき、ラジオの優しさに気がついた。