
彼女とご飯に行った。
...と書いて、そんなことを書いていることに自分自身驚く。我ながらすごいことを言っている。
今でも信じられない。別にアイドルと付き合っているわけではないし、医者とか弁護士と食事しているのでもない。相手は普通の一般人だが、「彼女とご飯に行った」などと記述する日がきたことが、まるで宝くじにあたったかのような気分にさせる。宝くじも当選したくて買うけれど、実際に当たったらそれはそれでアタフタするでしょう?
当たったことないから知らんけど。
お互いお腹いっぱいになってお店を出た。
夕方になって解散して、僕は家で1人で夜ご飯を食べた。彼女は帰宅途中でファミレスに寄ったらしい。1人でご飯を食べたあとパフェが食べたくなり、追加で注文し、さらにチョコのトッピングまで付けて頬張ったと聞いた。
僕は、そのときの様子を見ていたかった。
ファミレスで壁際に1人座わり、パフェを頼むかどうかで悩み、タブレット端末から注文し、猫ちゃんロボットからパフェと取って、口に含んだ甘さに思わず頬が緩む。その瞬間の彼女の表情を見ていたかった。
彼女が彼女らしくあれるように、僕はできる限りそばで眺めていたい。
この文章、はじめは「見守っていたい」と書いていたが訂正した。見守るって、自分がわずかながら相手に影響を与えているように思えて気が引けた。自分の影響の外にいてほしい。その気持ちは愛なのか好きなのかはわからないが、少なくとも無関心ではない。
彼女には、僕の影響をできる限り受けることなく、彼女が彼女らしく存在していてほしい。僕はそれを近くで見させてもらうだけでいい気がしている。