
朝の読書。
『死ぬまでに行きたい海』を読み終えた。むかし住んでいた街や働いていた場所に訪れるエッセイ集。
短編映画を見ているように思えた。臨場感があってテンポがいい。最後はほんのりホラー感があったな。映像でなく文字でしか表現できないトリックがギッシリつまっていた。
机の横にある日記帳を久しぶりにさわった。開くと、1月28日を最後にしてあとは真っ白なページが続いていた。数ページを読み返してみたが、いまとそう変わらない心境が書き連ねてあった。
体調がよくない。
日中はとくにひどくて、眼精疲労なのか睡眠不足なのか、目が疲れている。目の横にある骨のところをグッと抑えてぐるぐるすると気持ちが良い。
はぁ、とため息をつく。時刻は21:44。
夜の雨が降っている。外に出たら背中を雨が貫いていくだろう。いまの自分は存在そのものが薄くなっているかもしれない。外と内とを隔てて自己を保持し、呼吸をして心臓をうごかす。それだけでもう疲れている。