
昨晩は母と深夜まで話し込んでしまい、寝たのは3時を過ぎてからだった。
長野へ移住して1年半になる。都会と地方のギャップを感じ始めたと話すと、もともと田舎出身の母が自分の過去を語り出した。
選択肢は多い方がいいが、一方で「井の中の蛙」が不幸せとは限らない。多くを知り過ぎたがために比較対象が増え、余計な心配をして心をすり減らすのもおかしい。
たまたま実家に帰るまでの高速道路内で、後々とそんな会話にもなったのを思い出した。
小説『カエルの楽園』もたしかそんな話だったな。外の世界を見たい、このままここにいてはダメだ...そう言って外の世界に飛び出したせいで不幸になるカエルもいた。だが外の広い世界を知って豊かになるカエルもいた。
人間社会もまたそっくり同じなのかもしれない。
朝8時。もう陽は高く昇っていて、窓からは涼しい風が入ってくる。
帰省すると、昔の記憶をなぞりたくなる。よく歩いた道を歩き、訪れたお店に足を運ぶ。ずっと地元にいればその楽しさは味わえなかっただろう。1度地元を離れた者のみがたのしめる遊びに違いない。