10年先を思い出して。

日々のつなぎ目

12月3日_人は何を失うのか

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スーパーで値引きされていた、魚のからあげ。

隣にエビのからあげもあって悩んだが、こっちの方を買って帰ってきた。

 

食べるとき、写真のようにしてしばらく見つめていた。生き物の形をしていることが、まるで珍しいものを見ている気がして変な気持ちになった。

食べ物というのはほぼすべて生き物だ。平日の朝に毎日飲んでいるプロテインは人工物だけど、本来の食べ物というのは、すべて生き物だったと思う。

 

それがいつの間にか、生き物を食べているという意識が薄れてしまっていた。魚は生きて動いている姿がまざまざと想像できるから、このこんがり焼けた姿をみて、狐につままれた感じになってしまった。

 

最近の食べ物は、だんだん生き物だった頃の原型を留めなくなってきた。近頃はさらに家まで配達してくれる便利なサービスもあって(田舎にはないのだけれども)、ますます食べ物がもとは生き物だったという事実が感じられにくい世の中だ。

 

車などの乗り物ばかりに乗って歩かなければ体力が落ちる。同じように、生き物を食しているという実感がわかなくなると、人は何を失うのだろう。

便利さというのはおそろしいな。その陰で、知らないうちに多大な犠牲を払わされているのかもしれない。