
耳鼻科の待合室にて。
カーテンのすきまを縫った光が、不思議な形で投影されていた。
目には見えないもの、は必ず存在すると思う。
結果としての形だけが眼の前に現れる。この写真のように、どうして光がこんな形になって壁に映るのか、その過程はまるでわからない。
時間もその一種だろう。時間が経過することで、思っていたことが変わることもある。
親を憎んでいても、気がつくと親に優しくしている自分がいたりする。あれだけ熱中していた趣味も、今はあんまり興味もなくなってしまった。
それらの変化の過程は、自分のまったく知らないところで形を変えていたらしい。
だから放っておけばいいのだと思う。好きなものもいつか好きでなくなるし、なんでもないことが大切になったりもする。人生はよくわからない。