10年先を思い出して。

日々のつなぎ目

6月17日

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天気は晴れて風も吹いていた。気持ち良くて1時間ほど河川敷でボーッとした。

 

図書館で新聞を読んだ。学校給食の話があった。

東京大田区などは無償化を進めているが、財源に乏しい地方はそれが難しいこと。

また食材の値上げにも影響されているとあった。学校は揚げ物の量を減らしたり、栄養素のあるモヤシを活用したりして、なんとか給食費を上げない努力をしていた。けれどもそんな努力では吸収できなくなり、値上げせざるを得なくなったこと。

 

学校給食法っていうのがあって、そこには1食あたりの最低カロリーや、ビタミンなんとかが何g以上でないといけないなど、細かい制限があると知った。給食のメニューを考えている人からは、「難しいパズルをやらされているように感じる」というコメントがあった。

食材を納入する業者からは、「学校は複数の納入会社に見積もりを取って、その中から一番安い企業と契約する。うちが値上げしてしまうと契約を解除されてしまう。食材納入での収益は期待できない」とあった。

 

いろんな問題が珠数繋ぎになっていると感じる。

消費者の給料が上がらないから値上げは嫌われるが、値上げしないとそこで働く従業員の給料が上がらない。消費者と企業とでは話が平行線だと思う。

こういうときこそ政府が手を出してほしいが、政府の財源の多くは消費者から吸い上げた税金であり、税金を上げようとすると国民支持が得られなくなる。

 

結局、人は自分のことしか考えていないと思う。「給食費の値上げを防ぐため、あなたから徴収する税金を上げてもいいですか?」と聞かれたら、僕は嫌だと答える。

同じ理屈で「国民のためです」って言われたって、政治家は自身の給料が下がることにNoと言うし、消費者は増税にNoと言う。

 

周り回って自分のところに戻ってくると考えても、なかなか人は自分のテリトリーの範囲でしか考えられない。そう思うとため息しか出てこなくて、そのうち考えるのをやめた。