10年先を思い出して。

日々のつなぎ目

7月19日

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向こう岸で野球少年たちの練習声が聞こえる。金属バットの響く音。セミの鳴き声と木々を揺らす風の音もする。生暖かい空気が流れる。

 

まるでディズニーランドのアトラクションに乗ったような気分がした。

これまでは可能性だけがあった。選択肢はあるが、何も選択していない状態。それはちょうど、ディズニーランドの園内を歩き回ってどのアトラクションに乗ろうか検討しているだけみたいに感じた。

今はこれという乗り物を決めて、実際に乗り込み、ガタガタを動き出した。

 

写真の景色とはあと2日でサヨナラする。寂しくなって戻ってこようにも、あまりに遠方なためそれも難しい。

 

新しい環境に馴染めるのか。仲間として受け入れてもらえるのか。事故なく過ごせるか(人生初の車社会)。恋愛や結婚はできるのか。ちゃんと稼いで生きていけるのか。

 

不安も希望もごちゃ混ぜな心をそのままに、引越しのための荷造りを粛々と進める。心はまるで親に手を引かれる子供のように、無表情でついていく。移住するという実感がわかない。全てが勝手に進み、スケジュールをこなす日々。

 

これからは自然豊かな場所で働くことができる。ただそれだけがハッキリしていて、あとは流れに身を任せるしかないと思っている。