10年先を思い出して。

日々のつなぎ目

9月18日

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10時前に起きた。

 

ずっと家にいたので、夕方近くなって公園へ行った。夕暮れの涼しい風が吹いて、山の上を雲が滑っていった。

陽が傾いていく。足元には小さなアリたちが探索のために広く手分けして歩き回り、背中の方からはラジオを垂れ流しにしながら公園内をぐるぐると散歩するおじさんがいた。

 

過去のことは全部忘れてしまいたい。そう思うことが増えた。それは今が過去より充実している証かもしれないし、疲れ切った頭が現在から離れられないだけかもしれない。

 

地面は少しずつ暗くなっているが、山の上にはまだ太陽の光でオレンジ色に照らされた大きな積乱雲がみえる。

写真の木の先端は風で右側へ揺れている。この木がここまで大きくなっていないときに僕が生まれて、この木がもっと大きくなる頃にはこの世を去る。

 

時間はずっと流れるが、生き物は時間の途中から存在して途中で退場する。だから精一杯生きよう、などとは思えないが、そのうちに何かがあったり何もなかったりして、5年10年20年と過ぎていくんだろうと思った。