10年先を思い出して。

日々のつなぎ目

11月4日_リサイクルショップ

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仕事終わりに酔い止め薬を買った。

 

明日は展示会へ向かう。

高速バスに乗るし、バスの中で食事しなければならない。バスは子供のころからずっと酔いやすいままで、スマホなんて見てたら5分で気持ち悪くなる。

 

人生の話。

いま全体の中で、自分がどこにいるのか、その現在地を知りたいと思っている。目の前のことだけに精一杯だった1年前よりは余裕が出てきたのだろう。

 

自分が、まるでリサイクルショップにならんだ履き込まれたスニーカーのように思えてくる。白い生地は部分的に黒く汚れ、ほかの靴と一緒にギシギシに詰めて陳列されている。そんな様子が思い浮かんだ。

これまでの経緯があり、これからの道筋がある。いや、あるのかもしれないし、そのままそこで朽ちるかもしれない。

 

リサイクルショップは、これまでとこれからの中継ポイントだ。そこで売られる商品はすべて、それぞれに異なった「これまで」があり、新たな買い手によって異なる場所へ向かう。場所へ向かう、というのはスニーカーの役割と一致する。

 

問題は、リサイクルショップにずっと存在することは良くないということだ。それは売れ残りってことだし、世界から宙ぶらりんになっていてはもったいない。

 

自分は生きているだけで、何もやっていない。だから献血をしたり、人の話を聴いたりして、誰かに貢献しようとはする。でも、それが本当にやりたいことってわけじゃない。他人からどう見えるかは関係なく、自分がどう感じているかがすべてだ。僕は宙ぶらりんになっていると感じる。

 

人生に期待しすぎているかもしれない。それが良いのか悪いのかもわからない。