晴れ。風が穏やかに吹く。鳥のさえずり、草木の揺れる音が聞こえる。
昨日から憂鬱。疲れた。頑張っているからだと思う。
「なんでこの会社に入ったのか」「なんでこの勉強をしたのか」等、面接ではあれこれ聞かれる。
そんなに「なんでなんで」と聞かれると、自分が何か間違ったことをしたかのように感じる。
尋問されているみたいだし、そんな一貫した理由もなければ人聞きのいい内容ばかりじゃない。そうした心情を迂回するようにして回答する。だから面接は嫌いなんだ。ありのままを許してくれない。
そう思いながらも、面接があるから準備しなくてはならないと考える。嫌々ながらもノートを開き、エピソードや考えを書き出して整理する。そんな自分の真面目さもイヤになる。もっと気軽でもいいのかもしれないのにそれはできず、気軽さを飛び越えて生きるのがイヤになってくる。
いったいいつまで続くのか。一時気分がよくても、それは見せかけであって表面的でしかないのではないか。
身体のうしろから風が吹く。原子レベルで分解されて、目の前の芝生のうえを散り散りになり、現実から解放されたい。