日曜日の夕方。まだ陽があるうちに家に帰るのはもったいないと思い、喫茶店に来た。
目の前に男女が1組いる。まだ付き合うには至っていない雰囲気で、でも初デートではない感じ。互いの緊張感と相手の心を探る動きが伝わってくる。いいねぇ。。
田舎に引越して頻繁に思うのは、なんでその歳でみんな結婚して子供までいるんだ?ってこと。
都会にいたときは「へぇ結婚するんだすごいね」だったし、子供までできると「すげぇな...」と思っていた。
田舎では雰囲気が違う。結婚するのが当たり前で、子供つくるのも当然みたいな風潮があるっぽい。
近くで子供の鳴き声が聞こえた。振り返ると、2人とも20代っぽい夫婦が赤ちゃんを抱いていた。ほらやっぱり。なんでその歳で結婚してて子供までいるの?僕には彼女すらいないのにどうしてだ...。
いい人はすでに結婚しているのではないか。歳を重ねるごとに、魅力ある人にはもれなくパートナーがおり、まだ結婚していない人というのはまさに売れ残りなのではないか...そしてこの自分もその売れ残りにちゃんと入っているという現実。
まるで誰も訪れそうにない洋服店で年中みかけるSALE!のようだ。
赤文字で大きく描かれたそれは、アピールすればするほど残念に思えてくる。やがてSALE!の張り紙は太陽の光で色褪せていき、ついには建物ごと解体されるか放置されるの2択を迫られることになるのだ。
あぁ恐ろしい...。
結婚相談所、そろそろ真面目に検討しよう。今ならまだ、大型ショッピングセンターの閉店セールくらいには人が集まってくれるかもしれない。