10年先を思い出して。

日々のつなぎ目

4月14日

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ここ3日間、映画『ロードオブザリング』を見ていた。懐かしい。

 

夕方に散歩。外は暗い。階段に腰を下ろした。草むらからジーッという虫の声がする。遠くでは道路を走る車のライトが点々と見える。部屋にいるよりはるかに開放的で、やはり外の広さはいいものだと感じた。

 

人生は思うようにいかないな、と思う。思うようにいかないものだ、と考えることはまだできなくて、そのつらさに振り回されて余計につらくなる。

 

人よりも、生から死までの距離が短いのだと思う。頻繁に行ったり来たりする。あるときは生の喜びを感じ、またあるときは死を求める。

おそらく健全な人たちは死を求めることはなく、生がすべてのベースにあるのだと思う。僕はそのベースの半分くらいに穴があいており、たえず下が見えている感覚がする。

 

早く歳をとりたいと思う。歳を取れば、あとは散るのを待つだけだと感じてラクになれると思う。でもそれは若い証拠なのかもしれない。歳をとったら何を思うんだろう。今の僕には見当もつかない。

 

まるで旅行に来ているみたいだ。始めにいた場所を離れてここに生きている。生まれる前の場所に戻りたい。

でも自分からチケットをとって旅に出たのだとしたら、とんだ見当違いだったか、旅の目的を忘れたか。この旅はいつまで続くのか。旅のあいだに、そしてこれからの数年のあいだに、そして今日は、何をしたらいいのか。